墨荘堂ブログ
上腹部の圧痛と胃の深部の違和感
便秘と胃の症状があり、漢方クリニックの処方でほとんど改善したが、上腹部の圧痛と胃の深部の違和感が残っているという。
圧痛は刺さない打鍼で直ぐに無くなった。
通常打鍼では臍より上に圧痛があると鼠蹊部に力の無い部分がある事が多いが、この人は無かったので、意斎流の動気仲和をすることにした。
動気仲和の後は最初の違和感は無くなったので、終了とした。
#打鍼 #動気仲和
気管支喘息の鍼灸治療
呼吸器内科で診断を受けて、治療しており、気管支拡張剤も服用している方。
X年9月、4回目のコロナワクチン摂取後から喘息が悪化している。二回治療し、10月に入り咳は落ち着いている。以降月1回の治療
X+1年1月、5回目のワクチン摂取。
喘息の薬が強くなる。
解毒を進めつつ高血圧の治療を行う。
X+1年10月、喘息は落ち着き、最近2年は大発作は起きていない、との事。
帯状疱疹後角膜炎の鍼灸治療
まぶたに帯状疱疹ができると、黒目に枝状の角膜炎が出る場合があります。
初診はX年10月、症例では口と黒眼に出来ているという事で、帯状疱疹の配穴で施術。
口のヘルペスは一回で収まりましたが、眼が重いというので、角膜炎の治療も加えました。帯状疱疹のウイルスは神経を好むので、三叉神経根部にも刺絡をし、10月中に良くなりました。
X年12月、角膜炎再発し、同様の治療で、同月中に治癒
X+1年2月、角膜炎が再発
同様の治療で、3月に入って2回目の治療後に症状が出そうになったがすぐに収まり、以後は出なくなった。
ジストニアの鍼灸治療
ジストニアにはメンタルが原因の人と、使いすぎでコントロールが出来なくなり力が抜けず、不随意に動いてしまう人がありますが、今回は後者の場合です。
患者さんは書痙で、初診時は字がカクカクしていて線が震えるため線を短くして、曲線はあまり多用しない字形でした。
X年12月から二週間に一回のペースで治療し、中指に力が入っているので遠隔配穴で力を抜くようにしました。ジストニアの場合あまり患部には刺さず手なので足のツボを使用します。約4回で力が抜けて症状がおさまってきたため、来院は月一回に変更し5回ほど治療したところ症状はほとんど出なくなったのでX +1年7月で治療を終了しました。
コロナ後遺症での鍼灸との付き合い方
やはり実験段階でもなかったからなのか、海外ではワクチンの主成分であるmRNAが6ヶ月後もスパイクタンパクを作り続けているという研究発表があり、サンプルの約半数の人達で、原発巣がどことも探索できないような全身メタ(転移)の40、50、60才台の癌患者が、報告され始めています。
そろそろ3回以上打っている人は、体内の異物も増えていて後遺症が高リスクなので、西洋医学にしろ、伝統医学にしろ一般的な対症療法では症状が軽減しても焼石に水で、限界にきている事が証明されつつあります。
ではこの様な状況で鍼灸で何をすべきか?
その最も確実な方法は解毒です。残念ながら解毒をしていても梗塞を起こす事はある様です。けれども解毒した人達は軽く済んでいるという事実をお知らせしたいと思います。
脳梗塞を起こしても梗塞の場所が深刻な場所だったのに、二週間で退院し、後遺症もほとんどありませんでした。下記の症例の方はコロナワクチン3回とインフルエンザワクチンを接種していますが、その度に解毒を実施しています。
その症例はX月28日に脳梗塞で入院しましたが(入院時のMRIが左)翌月3日に退院。やや言葉が出てきにくい様であったが、運動麻痺などはなし。X +1月末に検査をするというので、それまでに3回治療。内容は解毒と中風の鍼灸治療をしました。X +1月末のMRI検査では梗塞部位は消滅していました。(右がその時のMRI画像 真ん中の中脳の部分)
他のケースでも同時期に知り合いが脳梗塞で入院していても、まだ入院中とか麻痺がかなり残ってることが多く、間近で家族の入院を経験して、家族が軽く済んでいる事実があると、同様の予備軍を紹介して頂けるケースが多いです。
チョコレート嚢胞と副反応の巨大卵胞の鍼灸治療
症例1
昨年1月頃より、以前からあったチョコレート嚢胞が痛み始めたので、鍼灸治療開始。大きさは6.6cm、CA125 107
3回ほど治療して、大きさ4.2cm、CA125 73となり、来月の検査でも小さくなれば、近所の医院で経過観察にしますと言われ、さらに3回治療し、3.9×2.0cmとなり、現在大きさ3.3cm、CA125 25.2で経過観察中です。
症例2
歩くと鼠蹊部が痛む様になり、近医(婦人科)で調べたところ、卵巣嚢腫が見つかりました。
大きさが5cmあったので卵巣嚢腫と言われたそうですが、腫瘍マーカーがCA125 10.0、CA19-9 10.4と低値だったため、大学病院を紹介されて受診。大学病院では巨大卵胞ではないかと言われ、翌月さらに検査する事になりました。
心配なので卵巣嚢腫の治療もして欲しいという希望があったため、検査までに4回鍼灸治療を行いました。再検査では大きさは2cmとなったため、ホルモン治療となりました。これには担当の先生も首を傾げていたそうです。
2ヶ月後に婦人科検診があり、その間にも同様に2回ほど鍼灸治療。結果は大きさも問題なくなり、一年後まで経過観察となりました。
この方は、腫瘍マーカーの値が低かった為、卵巣嚢腫ではなく、ワクチンの副反応を疑っているのですが、卵巣嚢腫のアプローチで鍼灸を行いましたので、まとめてみました。
不妊と鍼灸治療の概要
若い人や自然に妊娠したい場合は、タイミング法から始めると思うのですが、このとき漢方では周期療法という考え方を使う先生もいます。
文字通り、低温期、排卵期、高温期で薬を変えていくというやり方です。鍼灸でもこのやり方を使って不妊治療を行う先生もいますが、この考え方は元々漢方薬のための方法で、薬をツボに変えてという単純な置き換えではあまり上手くいきません。
この段階の鍼灸治療は、周期を見ながら、基礎体温表を整えるということになります。
次の段階の人工授精では、精子の質や卵管不通などもなく、正常に排卵しているのかなどが重要です。婦人科で確認された不具合を鍼灸で改善します。具体的には内膜炎の治療や卵巣嚢腫、排卵促進で、西洋医学の薬と併用することもできます。
最近増えてきたのが、体外受精の成功率を上げたいというご要望で、鍼灸治療では受精卵移植前の内膜の調整や受精卵移植後の安胎等が可能です。
意外にも鍼灸治療では西洋医学を補完しながら出来ることが多くありますので、導入している西洋医学を中止する必要はありません。ご希望の治療や時期をご相談ください。
股関節の痛みの鍼灸治療
骨盤矯正に関しては少し前からSNS上で物議を醸していますが、否定派にはそんなことは起こり得ないという論調が少なからずある様です。
以下はそれに対する鍼灸治療をやっている者としての回答であり、整体にできることは鍼灸でも可能と読み替えていただいても構いません。
これは整体や手技を卑下してるわけではなく、むしろ整体の考え方にヒントが多い事を強調するためのものです。
++++++以下引用
関先生の治療は、筋肉にアプローチして、全身の連動を前提に緩めてくださったようですが、私は股関節と目の調子が今ひとつなので、そこをなんとかしてください、、みたいなことを言ったんですが、治療が終わったら、全身の筋肉の細かい捻れがとれたのがわかり、整体後のような軽さになりまして。
全身の筋肉の細かい捻れがとれたので、骨格の配置が全部変わっていくのがわかり、、1番すごいのは蝶形骨のあたりの捻れが取れたこと。
それとたぶん関連して、昔の顔面麻痺の名残で動きにくかった右目の瞼が少し動くようになって、右側だけ、それも麻痺の影響なのか顔のたるみがきつかったのが少し良くなっていて。
全体に顔のたるみもとれたし、肌の張りがでたし、エステ効果も??とびっくり。
たぶん骨盤の角度も変わったと思います。座るときの坐骨の位置が変わりました。
身体感覚がはっきりしたところもあり、、。まだ骨格の移動があちこち進んでいる気がします。
++++++
これは一回の治療で、六合を応用した配穴を使っており、主訴がある股関節には一本も刺していません。鍼灸は奥が深く面白いです。
帝王切開予定の34週骨盤位の鍼灸治療
世の中では産院御三家というらしいですが、これは愛育、山王、聖路加の三つの病院を指すようです。御三家というくくりは、ブランドというよりも経験豊富で優秀な出産の専門家がいるということでしょう。
今回はこの中の病院で出産を予定されている34週の妊婦さんで、逆子体操や至陰のお灸もしていたが治らず、帝王切開の予定も組まれていましたが、知人から逆子ならと勧められて来院されました。
多くの産院では妊娠34~35週目で逆子の場合は、帝王切開の予定が組まれますので、通常通りの対応という感じでした。そして腹診してみると見事に骨盤位でした。
状態としては、臍の緒が巻いている事は無かったのですが、お灸も体操もだめだったという事もあり、至陰・三陰交に董氏の穴を加えて様子を見た所、最初は胎児の背骨が右側にあったのが、次第に左下になってきたので、3日後の婦人科検診を待つことにしました。
そして検診の翌日、頭位に戻っているとご報告頂きました。
手指の痛みや痺れ(へバーデン結節)と鍼灸
手指の変形にはいくつかのタイプがあります。もっとも多いのが、指の第一関節に起こるヘバーデン結節で、次が第二関節に起こるブシャール結節。ほかに親指の付け根に起こる母指CM関節症などもあります。この指の関節痛や変形で最近、わかってきたことがあります。それは、“妊娠・授乳中の女性と、更年期以降の女性に発症しやすい”という点です。
この時期は、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が大きく変わります。「エストロゲンには月経や妊娠などに関係するホルモンというだけでなく、関節周囲や腱(けん)の腫れを抑えるという働きも持っています。日々、指を動かしていることで生じる関節の腫れを、エストロゲンが戻してくれている訳です。
ところが、更年期などでエストロゲンの分泌が変わると、この関節への作用が滞った結果、痛みや腫れ、変形というかたちで症状が表れてくることになります。
ならば、更年期障害の鍼灸治療を応用してみてはどうかと思い、試したところこれが素晴らしく効果がある事がわかりました。早い人はその場で、他の人でも数回で痛みや痺れの緩和を実感出来ます。
試してみたのは、指の痺れが続く人、リウマチ様の痛みがある人、書痙の緊張緩和などです。印象としては、他の方法であまり効果の出なかった人や、軽くはなるがすぐに戻ってしまう方などに以前より良い効果が出ているように思います。




