墨荘堂ブログ

不妊と鍼灸治療の概要

若い人や自然に妊娠したい場合は、タイミング法から始めると思うのですが、このとき漢方では周期療法という考え方を使う先生もいます。

文字通り、低温期、排卵期、高温期で薬を変えていくというやり方です。鍼灸でもこのやり方を使って不妊治療を行う先生もいますが、この考え方は元々漢方薬のための方法で、薬をツボに変えてという単純な置き換えではあまり上手くいきません。

この段階の鍼灸治療は、周期を見ながら、基礎体温表を整えるということになります。

次の段階の人工授精では、精子の質や卵管不通などもなく、正常に排卵しているのかなどが重要です。婦人科で確認された不具合を鍼灸で改善します。具体的には内膜炎の治療や卵巣嚢腫、排卵促進で、西洋医学の薬と併用することもできます。

最近増えてきたのが、体外受精の成功率を上げたいというご要望で、鍼灸治療では受精卵移植前の内膜の調整や受精卵移植後の安胎等が可能です。

意外にも鍼灸治療では西洋医学を補完しながら出来ることが多くありますので、導入している西洋医学を中止する必要はありません。ご希望の治療や時期をご相談ください。

2022-02-16 | Posted in 墨荘堂ブログ, 治験報告No Comments » 

 

股関節の痛みの鍼灸治療

骨盤矯正に関しては少し前からSNS上で物議を醸していますが、否定派にはそんなことは起こり得ないという論調が少なからずある様です。

以下はそれに対する鍼灸治療をやっている者としての回答であり、整体にできることは鍼灸でも可能と読み替えていただいても構いません。

これは整体や手技を卑下してるわけではなく、むしろ整体の考え方にヒントが多い事を強調するためのものです。

++++++以下引用

関先生の治療は、筋肉にアプローチして、全身の連動を前提に緩めてくださったようですが、私は股関節と目の調子が今ひとつなので、そこをなんとかしてください、、みたいなことを言ったんですが、治療が終わったら、全身の筋肉の細かい捻れがとれたのがわかり、整体後のような軽さになりまして。

全身の筋肉の細かい捻れがとれたので、骨格の配置が全部変わっていくのがわかり、、1番すごいのは蝶形骨のあたりの捻れが取れたこと。

それとたぶん関連して、昔の顔面麻痺の名残で動きにくかった右目の瞼が少し動くようになって、右側だけ、それも麻痺の影響なのか顔のたるみがきつかったのが少し良くなっていて。

全体に顔のたるみもとれたし、肌の張りがでたし、エステ効果も??とびっくり。

たぶん骨盤の角度も変わったと思います。座るときの坐骨の位置が変わりました。

身体感覚がはっきりしたところもあり、、。まだ骨格の移動があちこち進んでいる気がします。

++++++

これは一回の治療で、六合を応用した配穴を使っており、主訴がある股関節には一本も刺していません。鍼灸は奥が深く面白いです。

2021-10-04 | Posted in 墨荘堂ブログ, 治験報告No Comments » 

 

帝王切開予定の34週骨盤位の鍼灸治療

世の中では産院御三家というらしいですが、これは愛育、山王、聖路加の三つの病院を指すようです。御三家というくくりは、ブランドというよりも経験豊富で優秀な出産の専門家がいるということでしょう。

今回はこの中の病院で出産を予定されている34週の妊婦さんで、逆子体操や至陰のお灸もしていたが治らず、帝王切開の予定も組まれていましたが、知人から逆子ならと勧められて来院されました。

多くの産院では妊娠34~35週目で逆子の場合は、帝王切開の予定が組まれますので、通常通りの対応という感じでした。そして腹診してみると見事に骨盤位でした。

状態としては、臍の緒が巻いている事は無かったのですが、お灸も体操もだめだったという事もあり、至陰・三陰交に董氏の穴を加えて様子を見た所、最初は胎児の背骨が右側にあったのが、次第に左下になってきたので、3日後の婦人科検診を待つことにしました。

そして検診の翌日、頭位に戻っているとご報告頂きました。

2021-02-13 | Posted in 治験報告No Comments » 

 

手指の痛みや痺れ(へバーデン結節)と鍼灸

 手指の変形にはいくつかのタイプがあります。もっとも多いのが、指の第一関節に起こるヘバーデン結節で、次が第二関節に起こるブシャール結節。ほかに親指の付け根に起こる母指CM関節症などもあります。この指の関節痛や変形で最近、わかってきたことがあります。それは、“妊娠・授乳中の女性と、更年期以降の女性に発症しやすい”という点です。

 この時期は、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が大きく変わります。「エストロゲンには月経や妊娠などに関係するホルモンというだけでなく、関節周囲や腱(けん)の腫れを抑えるという働きも持っています。日々、指を動かしていることで生じる関節の腫れを、エストロゲンが戻してくれている訳です。

 ところが、更年期などでエストロゲンの分泌が変わると、この関節への作用が滞った結果、痛みや腫れ、変形というかたちで症状が表れてくることになります。

 ならば、更年期障害の鍼灸治療を応用してみてはどうかと思い、試したところこれが素晴らしく効果がある事がわかりました。早い人はその場で、他の人でも数回で痛みや痺れの緩和を実感出来ます。

 試してみたのは、指の痺れが続く人、リウマチ様の痛みがある人、書痙の緊張緩和などです。印象としては、他の方法であまり効果の出なかった人や、軽くはなるがすぐに戻ってしまう方などに以前より良い効果が出ているように思います。

2020-12-29 | Posted in 治験報告No Comments » 

 

打鍼による腰痛と股関節の違和感の治験

無分という禅僧によって始められた打鍼という鍼が、かつて江戸初期に存在していました。打鍼は金の鍼を小槌によって打つ日本独自の方法です。

無分流は後裔者の問題があり、急速に廃れてしまいその技術も亡佚してしまいます。その無分流を復活させるため約20年前から研究を始め、2016年に日本で行われた世界鍼灸大会(WFAS)に発表しました。この症例はその無分流打鍼を使った症例です。

40代女性、腰痛と股関節に違和感があり、すっきりしない。頸・肩も凝る。

腹診すると右鼠蹊部に力がなく、左の腸骨も下がっている。下腹部は全体的に張がない。

右鼠蹊部の腹力が高まる部分を腹診で決定し、そこと右足の根元に打鍼をしました。立っていただいて確認すると、左の腸骨は右と同じ高さになり、主訴であった腰痛と股関節の違和感は消失し、目と鼻がすっきりし、頸・肩の凝りも軽減していました。

無分流打鍼の研究会はこちら

2020-01-05 | Posted in 治験報告No Comments » 

 

耳鳴りと鍼灸 二題

症例1 男性

一年前から耳鳴りがあるという。三年前に親族をなくし不安症気味

17診くらいまでは鳴っていない日もあったり初診時の半分くらいまでにはなっていたが、一進一退が続いていました。

6~7割減となったところで治療法をやや変更することにしました。

駟馬、三重、腕順、木穴、門金、火硬を用い、その後7診ほどで鳴っている日がほとんどなくなり治療を終了としました。

 

症例2 女性

右耳の難聴、咳喘息もあるという。

ストレスが高くなると耳塞感が増えるということでした。

使用した穴は症例1とほぼ同様です。

3診から咳は時々となり、飛行機に乗っても耳塞感は出なくなったということで喜んでおられました。

6診で咳はほとんど出なくなり、耳塞感は天気の悪い時に少し出るくらいとなりました。

8診で症状はほぼなくなり終了としました。

 

側頭部と耳のつまり感の鍼灸治療

難聴とヘルペスの鍼灸治療

2019-07-19 | Posted in 墨荘堂ブログ, 治験報告No Comments » 

 

普段から漢方で風邪に備える

以前勤めていた漢方専門のクリニックでは風邪の初期治療として、いくつかの漢方薬を患者さんに販売して飲んでもらうというシステムを採用していました。葛根湯や麻黄湯は有名な処方ですが、これだけでは今ひとつ対応できないという場面もあります。

漢方での風邪の治療は、進行に応じて薬を変えるのが一般的なので、中々合理的なシステムかと思います。また、このセット販売の実用的な所は普通では売っていない独自の処方を加えていた事で、さらに効果を上げていました。

さて、この患者さん用の初期感冒用漢方のセットで、薬局用として売られているものがあります。それが最近薬局向けに販売されるようになった柴葛解肌湯です。インフルエンザの時のような寒気、高熱、頭痛や身体の痛み、口の渇き、だるさなどが続く場合に使えるようなりますが、特に柴葛解肌湯が有ると葛根湯より症状が進んだ状態で表証である太陽病だけでなく、裏に進んだ少陽病を併発している場合にとても使えます。

この冬に備えて揃えておくと良いかもしれません。

 

こんにちは 留場泰弘です

3月から当院で、内科疾患のある患者さまへの運動指導、テーピングでの疼痛コントロール、トレーニング指導などを担当される留場先生の紹介文を掲載いたします。ご予約をお待ちしております。

 

総合病院などで整形外科、内科、外科病棟、脳外にて5年間急性期医療を経験しました。

整形外科では術後リハビリテーション、外来リハビリテーション、内科病棟では肺炎、心不全、人工呼吸器管理の患者さまに対して離床訓練等、その他、背椎脊髄センター、スポーツ外来の立ち上げのお手伝いに携わりました。

スポーツ整形外科外来では学生からプロアスリートレベルまでのメディカルリハビリテーション、スポーツ復帰までのアスレチックリハビリテーションに従事しました。

子供からスポーツ愛好家、学生スポーツでの怪我の予防、パフォーマンスアップ、高齢者まで多種多様な方々の症状に対応します。

また、ご自宅で自分でできるように簡単でわかりやすいエクササイズ、毎日続けられるような内容を指導します。

☆ 信条・モットー☆

  • 一回の治療で明確な効果、改善がわかるようにすることで、患者さまが前向きに治療に取り組めるようにする。
  • 過去の治療歴などにより辛い思いをした患者さまに対して、治したいと言う気持ちを全力でサポートし、治す活力を与える。
  • 失敗しない

☆ 施術・対応内容 ☆

痛みの改善.予防.パフォーマンスアップ.姿勢修正.内科疾患のある患者さまへの運動指導。

インソールの調整を含む足部・靴等への対応。テーピングでの疼痛コントロール。

慢性腰痛、関節痛、肩こり、頭痛、外反母趾、患者さまのニーズに合わせたトレーニング指導

☆ 資格等 ☆

理学療法士

日本体育協会公認アスレティックトレーナー

スポーツシューフィッター ボドローグ

日本コンディショニング協会 アドバンストレーナー

キネシオテーピング協会 認定トレーナー

 

インフルエンザと鍼灸の話

インフルエンザの内服薬に耐性菌の存在が報告されて、主治医にゾフルーザとタミフルどちらにするか聞かれるなどという話も聞くようになりました。

普通の感冒はもちろん、インフルエンザなどには鍼灸は効かないと思っている方は多いですが、我が家ではこの5年位はワクチンも打った事はないですし、風邪になっても内科にかかった者は誰もおりません。

普段から抗生物質を使わずに鍼灸で免疫力を高めることは、SARSの時のように未知のウイルスに対しても有効です。

また風邪の時に鍼灸治療を行うと、例えば二週間かかっていた期間が一週間で済むようになります。最近も風邪をひくと一ヶ月は体調が悪かった方が一週間で体調が戻った。こんな事は初めてです。と驚かれていました。

今から出来るインフルエンザ・風邪対策は鍼灸による免疫強化です。是非ご検討ください。

2019-01-28 | Posted in 墨荘堂ブログ, 治験報告No Comments » 

 

夏バテの内臓のつかれと打鍼

特定の場所に痛みがあるわけではないけれど、ここ2週間くらいの急激な暑さに体がバテて、内臓が疲れていて睡眠も少なく、体がスッキリしない日々が続いているということで来院されました。

システムはやはりエネルギー産生に関係する三焦・心包システムに問題があり、食欲も低下し、腹部のガスも多いということで、打鍼をメインに治療しました。

まず心包・三焦システムを調整し、無分流の打鍼で骨盤底のリークを塞いだ後、按腹の分肺・分肋の術で胸郭を広げ内臓のスペースを作りました。これで起きていただくと「首肩もスッキリし、お腹が温まっています。」ということで20分ほどで終了しました。

2018-07-13 | Posted in 墨荘堂ブログ, 治験報告No Comments » 

 

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