墨荘堂ブログ

ホルモン補充療法(HRT)ガイドラインの読み方

ホルモン補充療法のガイドラインが作成されていることを知りましたので、それについて、40年以上この療法をやり続けた人を見てきた感想を一言述べたいと思います。

今回の治療指針ではアメリカで公表された臨床試験の結果を踏まえて、禁忌症例や慎重投与例を明記しています。

HRT推進派の先生達は「副作用を恐れて本当に必要とする人も使用を避けるようになった」とか「HRTのリスクは塩分の多いスナック菓子や喫煙が健康に与える影響よりずっと小さい」などと指摘しているようですが、リスクが皆無なら禁忌症例や慎重投与例を明記する必要すらない訳ですから、やはり明記された意味は考えるべきでしょう。

ちなみに禁忌症例は、重度の肝疾患・乳癌とかつて乳癌だった人・子宮体癌、低悪性度子宮内膜間質肉腫・原因不明の子宮出血・妊娠が疑われる場合・急性血栓性静脈炎または血栓塞栓症とかつてその病気だった人・冠動脈疾患だった人・脳卒中だった人だそうです。

伝統医学の場合は個人の体質を重要視しますが、西洋医学ではあまり重視されません。

HRTの最大の問題点は、減ってゆくホルモンを補充し続けなければならないことで、私の母親もそうでしたが、元気でいる間は打ち続けないとその「薬切れ感」がかなりきついことです。また、事前にホルモン量の検査など、個人の体質を十分に吟味してくれる病院を選ぶことがポイントでしょう。

鍼灸治療では針を打ってホルモンの分泌を促進させる補助は可能ですが、いずれは無くなる時がくるわけですから、ホルモンを必要としない身体に早く慣れさせることを念頭において治療をデザインします。その後の人生を考えたとき、どちらの方がより自然だと思いますか?(以前の記事を改変)

2015-09-18 | Posted in 治験報告No Comments » 

 

足底筋膜炎と言われた足の違和感

36歳女性。右足に違和感や痛みがあり、腰も痛く、まっすぐ立っていられない。整形外科(接骨院?)では足底筋膜炎と言われた。舞台があるので、まっすぐ立てるようにしてほしいと来院。

脈は左寸口、右関上の虚。システムは奇経の異常。頸肩と共に腰、脚、右足底を手技で調整。その後鍼は太衝、合谷→通里、陥谷で数分置鍼。

起きて確認していただくと、主訴は全て解消していたので、これで終了しました。

下肢の不具合は鍼をほとんど使わずに調整できるので、お困りの場合はご相談ください。

活法、刺絡、打鍼で体幹のブロックを除いてから、疎通経絡を行うと良い感じです。

2015-09-12 | Posted in 治験報告No Comments » 

 

HPリニューアルしました

HPをリニューアルしました。

過去の症例とのリンクは徐々に整えていく予定ですので、表示がおかしい場合はしばらくお待ちいただけますようお願いいたします。

今回のリニューアルはK先生にご紹介いただいた、デザイナーの大倉芙美子さんにご尽力していただきました。色々とありがとうございました。

大倉さんのサイトはこちら

http://ameblo.jp/farmysroom/

2015-09-08 | Posted in 墨荘堂ブログNo Comments » 

 

症候別索引

治験録のコンテンツ一覧となります。随時更新致します。

 

首肩、上肢の疾患
 肩甲間部と背中のつまり 1 2

 

下肢の疾患

 

腰・臀部の疾患

 

腹部の疾患

 

全身性の疾患
 不定愁訴 1 2
 アトピー性皮膚炎 1 2

 

婦人科疾患

 

その他

 

食養法

 

2015-09-08 | Posted in 治験報告, 症候別索引No Comments » 

 

粘液性の後鼻漏の鍼灸治療

粘度が低い後鼻漏(鼻水が咽に回ってしまう症候)は漢方薬が著効するという論文もあり、そのとおりだと思いますが、粘液性の鼻や喉にこびりつくものはなかなか厄介なようです。
この症例の患者さんも30年程前から花粉症になり、2年前の花粉症が終わる頃から鼻水が喉に激しく流れるようになり、後鼻漏だと自覚したそうです。
耳鼻科でも蓄膿ではなく鼻水も見られないし、声帯も綺麗と言われたそうですが、毎日流れ続けていたそうです。
その後粘膜一本注射で治すという耳鼻科に行き、先ず一カ所注射しましたが、一ヶ月経っても変わらず、副鼻腔に肥厚はあるが副鼻腔には注射も出来ないと言われ、しばらく様子を見るようにとの事でしたが、結局流れは止まらなかったそうです。
その後ひょうたん水、Bスポット療法、鼻うがい、ネブライザー、漢方薬などで、花粉症も鼻づまりや目のかゆみ以外はほとんど無くなったそうですが、以前より粘度の高い液体がやはり流れているというのが初めて来院された時の状態でした。
他の症状としては常に喉に引っかかっている状態で息苦しく、仰向けで寝れない、朝には激しく咳き込まないと溜まった痰が出て来ないなどを訴えておられました。
後鼻漏の治療は胃腸の水毒を除く事と、鼻~喉の炎症を自分で鎮められるように、気血を疎通することにつきると思います。
そこで胃腸の治療と頸肩の調整(後鼻漏のひとはC5~TH4の間に問題がある事が多いため)と顔面の細絡刺絡を行いました。
後鼻漏の患者さんを見ていると、どうも外部からの処置をやりすぎている事が、治癒を長引かせているように思えてなりません。
従来の処置に比べ細絡刺絡のすごい所は、外部からのアプローチが難しい副鼻腔も炎症になり循環が悪くなれば、必ず近くの表面にバイパスを作るという理屈によって、表面から処置が出来るという所です。
ただし自分で炎症を鎮めなければならないので、効果が現れるのには時間がかかります。
この方も2ヶ月くらいしてまず、夜が寝られる様になってきて、6ヶ月で胃腸が良くなってきてようやく不快感が6~7くらい(来院時の不快感を10とする)になりました。
最近は時々4~5くらいの時もあり、仰向けで寝れるようになってきたそうです。また、さらに近々の報告では、左を下しても眠れる、朝の咳き込みも減少、粘度はあるが喉に流れる量も減っている、ということで、日常の生活では気にならなくなってきているということでした。
ストレスが掛かると胃腸が悪くなることはあるためまだ完治するには時間がかかりそうですが、方向は間違っていないので後は時間の問題です。
1~2回で変化が無いとあきらめてしまう人がいますが、この患者さんも気長に治療してもらえたからこその結果ですので、患者さんも覚悟して臨んで頂きたいと思います。(加筆修正)
2015-09-08 | Posted in 治験報告No Comments » 

 

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