墨荘堂ブログ
インフルエンザワクチンは打たない派の健康管理術
子宮頸がんワクチンの騒動が起きて、ワクチンそのものに関する疑問も医療関係者から出されるようになり、素人としてはその情報に翻弄されているこの頃です。推進派、否定派どちらの意見も間違っているわけではないと思いますが、少なくとも薬が飲めないタイプの方が居るように、ワクチンを接種すると体調が悪化する人には現実的な方法が提示されなければならないと思います。
そこでこのような方には、もともと予防(養生)という思想を持つ伝統医学を活用していただければと思います。漢方・鍼灸・整体を含む伝統医学は最初から養生・未病という概念が確立していて、病名(原因)がわからないと治療が始められない西洋医学とは一線を画しています。
では、どうすればワクチンと同じような効果が期待できるのかといえば、様々なメディアで発信されているように、免疫力強化です。
伝統医学では体のバランスを整えたり、循環がスムーズに行われていれば病気にならないという考えがありますので、このような思想を実践すれば免疫力も強化されることになります。
具体的には以下の三つの方法が考えられます。
まず始めに、毎日マッサージ、整体、鍼灸などをして日々のストレスなどをその日のうちに解消する。
しかしこれは時間とお金に余裕が有る、アラブの王族のような人でないと、現実には実行不可能です。
次に1〜2ヶ月に一度治療を受け、インフルエンザや風邪で体調が崩れ始めたら、すぐに集中的に治療する。これが一番おすすめです。
三番目は体調が変化したら、すぐに治療を開始する。
三番目は費用も安く当たり前のようなことですが、現実には風邪をひいて伝統医学で治療をする人はほとんどいないため、かなりハードルは高いと思います。
しかし平素から薬が飲めない、妊娠中であると言った方達は、選択肢の一つとしてぜひ覚えておいていただきたいです。
このような予防を実践していると普段から抗生物質を飲むことが減ってきますので、いざという時に薬がとてもよく効きます。西洋医学の薬は本来このように使われるべきなのではないでしょうか?
以上三つの方法、あなたならどれを選択されますか?
ホルモン補充療法(HRT)ガイドラインの読み方
ホルモン補充療法のガイドラインが作成されていることを知りましたので、それについて、40年以上この療法をやり続けた人を見てきた感想を一言述べたいと思います。
今回の治療指針ではアメリカで公表された臨床試験の結果を踏まえて、禁忌症例や慎重投与例を明記しています。
HRT推進派の先生達は「副作用を恐れて本当に必要とする人も使用を避けるようになった」とか「HRTのリスクは塩分の多いスナック菓子や喫煙が健康に与える影響よりずっと小さい」などと指摘しているようですが、リスクが皆無なら禁忌症例や慎重投与例を明記する必要すらない訳ですから、やはり明記された意味は考えるべきでしょう。
ちなみに禁忌症例は、重度の肝疾患・乳癌とかつて乳癌だった人・子宮体癌、低悪性度子宮内膜間質肉腫・原因不明の子宮出血・妊娠が疑われる場合・急性血栓性静脈炎または血栓塞栓症とかつてその病気だった人・冠動脈疾患だった人・脳卒中だった人だそうです。
伝統医学の場合は個人の体質を重要視しますが、西洋医学ではあまり重視されません。
HRTの最大の問題点は、減ってゆくホルモンを補充し続けなければならないことで、私の母親もそうでしたが、元気でいる間は打ち続けないとその「薬切れ感」がかなりきついことです。また、事前にホルモン量の検査など、個人の体質を十分に吟味してくれる病院を選ぶことがポイントでしょう。
鍼灸治療では針を打ってホルモンの分泌を促進させる補助は可能ですが、いずれは無くなる時がくるわけですから、ホルモンを必要としない身体に早く慣れさせることを念頭において治療をデザインします。その後の人生を考えたとき、どちらの方がより自然だと思いますか?(以前の記事を改変)
足底筋膜炎と言われた足の違和感
36歳女性。右足に違和感や痛みがあり、腰も痛く、まっすぐ立っていられない。整形外科(接骨院?)では足底筋膜炎と言われた。舞台があるので、まっすぐ立てるようにしてほしいと来院。
脈は左寸口、右関上の虚。システムは奇経の異常。頸肩と共に腰、脚、右足底を手技で調整。その後鍼は太衝、合谷→通里、陥谷で数分置鍼。
起きて確認していただくと、主訴は全て解消していたので、これで終了しました。
下肢の不具合は鍼をほとんど使わずに調整できるので、お困りの場合はご相談ください。
活法、刺絡、打鍼で体幹のブロックを除いてから、疎通経絡を行うと良い感じです。
HPリニューアルしました
HPをリニューアルしました。
過去の症例とのリンクは徐々に整えていく予定ですので、表示がおかしい場合はしばらくお待ちいただけますようお願いいたします。
今回のリニューアルはK先生にご紹介いただいた、デザイナーの大倉芙美子さんにご尽力していただきました。色々とありがとうございました。
大倉さんのサイトはこちら
症候別索引
粘液性の後鼻漏の鍼灸治療