難聴とヘルペスの鍼灸治療

静かなところでは聞き取れるが、雑踏の中にいると低音の耳鳴りがしてよく聞こえないということで来院。来院される前数週間はかなり忙しく、「耳鼻科では感音性難聴と診断された。疲れていて夜中に目が覚める。耳は飛行機に乗っている時のように詰まっている感じが抜けない。」ということでした。

 診断するとシステムは奇経でしたが、「詰まっている感じが抜けない」ということでしたので、突発性難聴の可能性もあると思い、初診時は聴会などを主に首の周りなどを治療しました。

4日後に「3日ぐらいは良かったが、戻ってしまい前よりも悪い。あと、右の目頭にヘルペスが出来てこめかみから側頭部がピリピリする」ということでした。

 診断するとやはりシステムは公孫・後谿、内関・申脈の奇経で変わらずだったので、今回はヘルペスもありましたので、打鍼と、攢竹、翳風の刺絡、そして董氏奇穴として、火硬、花骨1を使いました。加えて脈で気になっていた腎経の腎関、復溜、京門、腎兪にがっちり施灸しました。

 治療中から症状は軽減していて、終了後もわずかに残っているということでしたが、あえてこれ以上の刺激は加えずに終了としました。

さらに4日後また来院されましたが、難聴もヘルペスも症状もなくスカッとしているということでしたので、これで治療を終了としました。

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