足のだるさやむくみと鍼灸
睡眠障害の一つでメディアにも取り上げられるようになってきた「むずむず脚症候群」の治療に手の前腕のツボを使って治療し、良い結果が出ていることが報告されたりしています。「むずむず脚症候群」も神経の問題ではなく、血行の問題だと思いますが、むくみや足のだるさは血行(特に足から体幹に戻る方)の経路を確保して、循環不全の原因になっている臓器を調整すれば、早期に回復が望めるものだと思います。
【症例1】
むくみの症例ですが、男性で脚は細いのですが、足首付近から下がパンパンになっている方が来院されました。
そこで、足の三里・陰陵泉・復溜・腎兪と言うツボに鍼を、水分・命門と言うツボに灸をして、足全体に円利鍼で散鍼を行いました。
一ヶ月後にお見えになった時に尋ねてみると、「あの後むくみは無くなった」とのこと。確かに足首は足と同じ細さに戻っていました。
【症例2】
体がだるく、足がむくむ。
この方は三焦システムの異常で、臓器も腎の機能が低下している状態でしたので、陰交・腎関・腎査と言うツボを使い、腰や脚の調整を行い二回ほどで症状がなくなりました。
鍼灸の場合は体に負担をかけずに、余分な水を排出することが出来るので、憶えておいて頂くと良いと思います。