書痙の鍼灸治療2

字を書くときの手指のこわばりと手指をコントロールできないということで来院されました。字を書こうとすると上腕部に力が入ってしまいうまく書けない。西洋医学の薬は何も飲んでいないということでした。

 この方の全身の状態は心包・三焦システム、中焦の異常で、初回は上腕部の緊張を取るために四花副、外三関、上曲を使いました。さらに董氏鍼法の四花中、五虎一、中白、下白などのツボを使いました。

初回で上腕部の緊張は取れましたが、2〜3日しか効果がないということでした。その後、4回目で早く書こうとすると母指と示指に力が入ってしまうということで、同様の治療後書いていただくと、字のサンプルからは分かりませんが、ごく普通の筆記状態となっており、力もコントロールもできるし違和感もないということで治療を終了しました。

ここまで順調な回復というのは、薬を飲んでいないということしか考えられません。他に治療中の方も薬をやめた方は順調に回服されています。

ご参考までに字のサンプルを載せておきます。

書痙_04

 

 

 

 

 

過去の治験はこちら 書痙の治療 1

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