春バテによる風邪と鍼灸

今年は暖かくなるのが早く、GWを前にすでに6月下旬の気温らしいですが、身体には夏の体と冬の体があり、お彼岸を前後して徐々にシステムを変換していくようです。今年のように暑くなるのが早まったり、寒暖の差が厳しいと、体が変化について行けず体力のない人はいろいろと不具合を起こしてきます。

こういう時はじっくり睡眠をとって無理しないことが一番ですが、忙しい方にとってはそんな時間もないようです。今回の症例は4/5頃に風邪をひいて一度寝込んでいた方の例です。

寝込むほどの風邪でしたが、養生する時間も取れず、海外から戻り、一週間後の昨日から胃腸の調子も悪く(下痢している)、咳と吐き気があり、熱は来院された時38.2℃でした。で明日にはイベントがあって1日休めないというなかなかに無理なご注文。

脈を見ると、まさに風邪の見本のような肺経の数脈でしたが、システムは心包・三焦でしたので、心包・三焦システムを整えて、喘咳点、分金、人宗、木穴、風池、安枢、火枢、重仙、重子などを使いました。

治療を終えると体が軽くなり、咳、吐きけも収まっているようということでしたので、くれぐれも無理はしないようお願いして治療を終えました。

その後、お母様より連絡があり、翌日のイベントは無事に終わりその後も寝込むこともなく元気でやっておりますとのことでした。

自分が悪くなった時のことを思い出してみても、病院での点滴でこうはうまくいかないのではないでしょうか?春バテの症状を引きずっている方は、GW中に鍼灸でメンテナンスをしていただいて、夏に備えていただきたいと思いました。

 

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