座骨神経痛、椎間板ヘルニア
薬や手術に頼らずに、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアの症状を改善する
腰痛や足の痺れなどから、病院で脊椎管狭窄症とか脊椎ヘルニアという病名を告げられている方も多いと思います。これらの病名はいかにも骨に原因がありそうだと思いがちですが、中には高い頻度で、筋肉や腱が原因となっている方がおられます。筋肉や腱はレントゲンには写らないため、MRIや最新型の超音波などで検査しないと原因かどうか診断できません。仮に原因がわかっても治療は、薬か手術となることがほとんどです。以下の症例は、脊椎管狭窄症とか脊椎ヘルニアという診断され、手術を勧められた方々が、鍼灸の数回の治療で改善した例です。
症例1
10年ほど前から胸椎12番、腰椎3~4番を圧迫骨折し、手術をしたが、7年前からヘルニアと診断されたという方の治験です。右腰からふくらはぎにかけてしびれと痛みがあり、5~10分歩くと痛みがひどくなり、休憩しないと歩けない、仰向けで眠れないというのが主な症状で、家族と一緒に来院されました。
以前に行った治療院でやってもらった鍼が痛かったので、出来れば鍼をしないでやってもらいたいということでしたので、初回は背中、腰、臀部、右膝の腱を調整し、腎経別だけは鍼をさせてもらいました。
この時点で屈伸や膝を挙上させても痛みは出なかったのですが、しばらく歩いてみないと痛みが出ないかもしれないということでしたので、とりあえず初診はこれで終了としました。
一週間後来院された時は、一人で来られ、「10年間取れなかった足の痛みはもうなくなりました。」とおっしゃっていました。
しびれはまだあるということなので、圧迫骨折された患部周囲に皮膚刺絡を行い、患部の灸頭鍼と腎経別、脾経別に鍼をしました。
3診目では痺れのVAS(NRSか?)は10から2~3となったので、継続治療の予定であるが、一応の区切りとしました。
症例2
1月から腰椎3番付近に始まり、左臀部から膝まで痺れるという方が、5月に杖をついて家族同伴で来院。手術を勧められているが、まず鍼灸でやってみたいということでした。
この方は心包・三焦システムと中焦(脾経)の異常がありましたので、心包・三焦システムの調整と腰、臀部、左膝の腱を調整し、腰椎3番付近の皮膚刺絡と脾経の賦活を主に行いました。
2診目には歩いていても楽な時間が増え、痛みは下の方に降りてきているという状態になり、3診目には杖は用心のために持ってきているとおっしゃり、4診目からは杖は持たなくなり、6診目には治療終了となりました。
症例3
4〜5年前から左の座骨神経痛となり、300mほど歩くと痛くなり歩けないということで来院。この方は心包・三焦システムと絡穴システム、肝経と心経の異常がありましたので、心包・三焦システムの調整と腰、臀部の腱を調整し、肝経と心経の賦活を主に行いました。
3診目にはかなり良好となり、6診目にはふくらはぎが張る感じはあるが、10秒くらい休むとあるけるようになり、8診目にはほとんど痛まなくなり、9診目には治療終了としました。