不妊治療の本当の問題点

 先日放送されていたNHKプロフェッショナル仕事の流儀の再放送は、コウノドリのモデルになった産婦人科医の荻田和秀先生の話でしたが、色々と考えさせられることが多いと思いました。

 番組の最後に、脳梗塞の妊婦さんから赤ちゃんを帝王切開して出血の危険の中で母子ともに救ったエピソードは、荻田先生の職人技が光っていて、番組の最後を飾るにふさわしいものでした。

 放送自体は個人の専門性を取り上げているので、何の問題も無いのですが、こういう昔気質の先生が活躍しなければならない背景には、体外受精ありきの安易な不妊治療が増えているからと思わざるを得ません。番組のケースの方も4年間の不妊治療の後に妊娠したと言っていました。

 このような場合、西洋医学では時間がかなり経過しているので、直接の因果関係は無いと考えるのでしょうが、伝統医学ではそもそも受精し難いというところに根本原因があると考えます。体外受精でそこをクリアしてもそのしわ寄せが周産期のリスクを高めているように感じます。

 妊娠してからの治療も薬が十分に使えないため苦労があることが示されていましたが、鍼灸では薬を使わないので、問題があまり起きません。つわりや逆子妊娠中の風邪などで鍼灸が効果を上げているのもそのような理由です。もちろん医師の管理下で行うことが前提ですが、ぜひ鍼灸も選択肢の一つとして検討してみてください。

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