副鼻腔炎(後鼻漏の初期)の鍼灸治療
声楽家で明日オーディションがあるが、鼻声をなんとかして欲しいと来院。
元々アレルギー性鼻炎があるが、4日前から風邪を引き、熱が出た後、痰や咳がひどく、鼻の奥が重く鼻声が治らない。鼻が詰まっているけれども鼻水は出ない。時々喉の奥の方に流れる感じがするとのことでした。
副鼻腔炎の炎症を取るために顔面の細絡から刺絡をして、董氏鍼方の足駟馬、分金、馬金水、百会から防労への透刺などを追加使用しました。
終了後に声を出してもらうと鼻声はすっかりなくなり、高音がよく響いていました。声楽家は体が楽器であるというのを実感させられました。それと後鼻漏の患者さんの方は初期の症状がこのような感じのことが多いので、早い段階から鍼灸を選択していただくと、治りも早いと思われます。