副鼻腔炎の鍼灸治療

もともとハウスダストと思われるアレルギーがあって鼻水が出るようになり、好酸菌性副鼻腔炎と診断された方の治療です。8年前に耳鼻科で手術をしましたが、最近また黄色の膿が溜まるようになってきて、匂いも感じられないという状況でした。

耳鼻科ではまた手術を勧められたらしいですが、蓄膿症や副鼻腔炎の手術は、原因を除いている訳ではないので、再手術ということが良くあります。手術もやった後は楽になりますが、何度も繰り返せば体に対するダメージも皆無であるとは言えません。その点鍼灸は傷などのダメージはほとんど有りませんし、甚だしい骨格の異常などが無ければ、完治も可能です。

この方も他の蓄膿症や後鼻漏と同じような治療で、主なものは頬部の細絡刺絡ですが、全身のシステムの調整や董氏奇穴も行っております。

やはり初回はかなり瘀血が出たので、2回目に様子をお尋ねしたところ、治療後に黒い膿(本人談、恐らくは濃度の高い膿)が出て、鼻の周囲の重さが取れ、匂いも感じるようになりましたとのこと。

現在4診目ですが、膿も薄れてきて、すっきりし、鼻水も減少したということでした。まだ治療途中ですが、蓄膿症や副鼻腔炎は患者さんの実感がかなり変化するので、報告することにしました。

 

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